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特徴

熱で体内の腫瘍を攻撃する

熱の力を用いた癌治療の歴史は古く、医学の父ヒポクラテス(古代ギリシャ、紀元前460~370年)まで遡る事ができます。医療の世界に於いては熱で癌を治療できる可能性が古代ギリシャの時代から既に示唆されてきました。

しかし、深部体温を確実に昇温させ癌組織を死滅させる事は難しく、近代医療で確かなサイエンスとエビデンスに基づいた医療技術として採用されるのが1984年の京都大学の故菅原努先生のグループと民間企業との共同研究の成果まで待つことになります。

他の治療法との併用で相乗効果

がんの克服を目指す英知と情熱にあふれた多くのドクターによって、高周波式ハイパーサーミアシステムを活用したいくつかの新たな治療技術も模索されています。

  1. 加温療法単独でも悪性腫瘍に対する治療が行えます
  2. 化学療法との併用でも治療が行えます
  3. 放射線療法との併用でも治療が行えます

加温原理

体内深部の悪性腫瘍も直接加温できるアスクーフ8の誘電加温技術

成人の身体の約65%は水でできております。
水は酸素原子1個と水素原子2個の共有結合でできておりますが、水素分子が約105度で結合しているために永久極性分子となっており、水分子単体でも電位差があります。

加温原理図

そのため、対極電極に極性の変わる交流電流を流すと水の分子が電極の極性変化に依って振動をします。
周波数を上げると水分子の振動が追随できなくなりますが、その分のエネルギーが誘電加熱となり、細胞内外の分子自体が発熱します。

治療時の温度上昇グラフ

加温時の温度上昇速度イメージ

高周波電流を均一に分布させ安定した加温が可能

アスクーフ8は高周波電流の散逸を極力抑える事に配慮しています。そのため、高周波電流が電極間に集中し、均一な分布を実現しています。
また、冷却水回路の工夫により安定した冷却特性になっているため、加温特性の安定を実現しています。

電極の組み合わせと加温分布

 アスクーフ8は使用する電極のサイズの組み合わせを変えることで選択的な加温が可能になります。

電極サイズの組み合わせと温度分布